博士 暨南大学薬学院準教授 |
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1977年
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生まれ
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1999年
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華西医科大学薬学専攻卒業、学士学位取得
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2002年
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四川大学華西薬学院卒業、修士学位取得
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2007年-2011年
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国家教育部公派により九州大学に留学、博士学位取得
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2010年-2011年
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九州大学薬学部研究助手
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2002年から
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暨南大学薬学院準教授
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1、韓先生はCSCプログラムにより九州大学に留学にいったのですね。九州大学を選択した理由と契機は何でしょうか。 博士後期課程入学試験に合格しないと博士課程に進められないため、そのときまず考えていたのは専攻のことなのです。留学に行く前の研究活動中には、九州大学薬学部の体内薬物分析研究室により発表された論文などを参考しましたし、九州大学は七校の旧帝国大学の一校でもあり、研究実力が強いと思いますので、九州大学に決めたのです。 2、 中国の大学生は実践能力に欠けていると言われていますが、どう思われますか。その原因は何だと思われますか。 11年も大学で先生をしている私としては、この問題は確かにある程度あると思います。原因としては、教育システムにおいては中国の大学は外国に及ばないところがあり、実用のない課程が多く設定されていますし、授業中には理論知識の教学に力を入れすぎる一方、学生に実践させることはあまりないことにあると思います。もうひとつの原因は、国内大学では、科学研究に重んじすぎていますが、学部生に対する教学を軽くし、学部生教学への投資が少なすぎますので、学部生の実験条件が不備になり(例えば、10名以上の学生が1セットの設備を共用することもあり)、その結果はほとんどの学生の実践能力が低下になることです。 3、 近年就職難の問題が深刻になりましたので、留学に行こうと思っている学生が多いそうですが、それに対し、どう思われますか。 留学は確かに見識と経歴を豊かにすることができると思います。特に理工系や医科専攻の学生に対して、国外の先進的な技術と真面目な勉強習慣を身に付け、外国語を熟練に操れることなどは留学者の将来に役立ちます。どなたにしても、留学はよい契機となり、大切にしなければならなく、しかも国外にいるからこそ、国内にいるときよりも勤勉にしなければならなく、できるだけ多くの知識を身に付け、積み重ね、それからその国の人と多く交流すべきだと思います。それこそ、留学は意味があるのです。 4、 先生から見れば、薬学院の学生にとっては、国外へ留学に行くにかかわらず、ある程度の外国語能力が必要だと思いますか。 薬学院の学生にとっては、ある程度の外国語、特に英語能力が必要です。国内外にかかわらず、理工系や医学領域における一番新しく、優れた成果は全部関係国際英文定期刊行物に発表されることになっています。学生自分がレベルの高い論文を発表する際にも英語で書かなければなりません。留学生にとっては、留学先で使用されている言語を熟練に使用することは自分の研究生活と他人との交流、所属研究室内フループメンバーとの協力などには、役立つことだと思います。
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