QSアジア大学ランキング2021(QS Asia University Rankings 2021)は、QSのこれまでで最大のアジアランキング。中国大陸(124大学)、インド(106大学)、日本(98大学)、韓国(85大学)など合計634機関を対象にランキング化している。
ランキングは、学術的評判や雇用主の評判、教員と学生の比率、国際的な研究ネットワーク、論文ごとの引用、教員ごとの論文など11の指標をもとに集計し、重要度に応じて重み付けされている。
総合ランキングは、1位「シンガポール国立大学(NUS)」、2位「清華大学」、3位「南洋理工大学(NTU)」、4位「香港大学(HKU)」、5位「浙江大学」。トップ10のうち、2位、5~7位、10位、即ち半分は中国大陸の大学だった。
シンガポール国立大学は引き続き首位を占め、さらに11の指標のうち4つが満点で、「教員ごとの論文」のみが95点以下だっだ。過去数年間のQSアジア大学ランキングでは、シンガポールと香港の大学がトップ3を独占してきたが、今年、清華大学が昨年より2位を上げ、これまでの最高位になり、南洋理工大学を越え、アジア大学上位3にランクインした初の中国大陸の大学になった。
今回ランクインした124校の中国大陸の大学のうち、25校がTop100に入り、9校がTop50に入った。それらの大学は総合大学と理工科大学を主としている。浙江大学は3年連続で順位を上げ、13位から6位上昇し、復旦大学と北京大学を越え、5位になった。復旦大学は2020年と比べ、一位上げ、6位まで、北京大学が2位下げ、7位までとなった。上海交通大学は7位上げ、初めてアジアトップ10に入った。
日本国内では、15位「東京大学」、17位「京都大学」、20位「東京工業大学」、22位「大阪大学」、23位「東北大学」、29位「北海道大学」、31位「九州大学」、32位「名古屋大学」、40位「早稲田大学」、45位「慶應義塾大学」の順にランクイン。QSアジア大学ランキング上位500校に78校が入った。東京大学は、13位(2018)から11位(2019)、13位(2020)、15位(2021)へ2年連続で順位を下げた。
◆QSアジア大学ランキング2021
1位「シンガポール国立大学(NUS)」シンガポール
2位「清華大学」中国大陸
3位「南洋理工大学(NTU)」シンガポール
4位「香港大学(HKU)」中国香港
5位「浙江大学」中国大陸
6位「復旦大学」中国大陸
7位「北京大学」中国大陸
8位「香港科技大学(HKUST)」中国香港
9位「マラヤ大学(UM)」マレーシア
10位「上海交通大学」中国大陸
◆QSアジア大学ランキング2021
中国国内の順位
1、清華大学(2位)
2、香港大学(4位)
3、浙江大学(5位)
4、復旦大学(6位)
5、北京大学(7位)
6、香港科技大学(8位)
7、上海交通大学(10位)
8、香港中文大学(13位)
9、香港城市大学(18位)
10、台湾大学(19位)
◆QSアジア大学ランキング2021
日本国内の順位
1位「東京大学」(15位)
2位「京都大学」(17位)
3位「東京工業大学」(20位)
4位「大阪大学」(22位)
5位「東北大学」(23位)
6位「北海道大学」(29位)
7位「九州大学」(31位)
8位「名古屋大学」(32位)
9位「早稲田大学」(40位)
10位「慶應義塾大学」(45位)
※括弧内は「QSアジア大学ランキング2021」順位