こうしたなか帝国データバンクは、2020年6月時点の企業概要ファイル「COSMOS2」(約147万社収録)から企業(個人、非営利、公益法人等除く)の社長出身大学データを抽出。約27万3000人の出身大学をランキング形式で集計した。
社長の出身大学トップは「日本大学」
社長の出身大学上位30校を見ると、「日本大学」が2万231人で最も多く、「慶應義塾大学」(1万420人)、「早稲田大学」(9865人)、「明治大学」(8460人)と続いた。2000年時点と比較すると、多くの大学は社長数が減少しているが、「近畿大学」や「東海大学」などは大きく増加したほか、「京都産業大学」や「愛知学院大学」など新たにランキングに入った大学もあった。
上場企業では「慶應義塾大学」がトップ
年商規模が上がるにつれ国立上位校がランクイン
年商規模別に見ると、「10億円未満」と「10億~50億円未満」では「日本大学」が最多となった一方、年商50億円以上では「慶應義塾大学」がトップとなった。また、「100億~500億円未満」では「東京大学」、「500億円以上」では「京都大学」がランクインし、年商規模が上がるにつれ国立上位校がランクインする傾向が見られた。
「100年以上」の老舗企業では「慶應義塾大学」がトップ、「同志社大学」が5位にランクイン
業歴別に見ると、「100年以上」を除いて「日本大学」が最多となった。「100年以上」の老舗企業では「慶應義塾大学」がトップとなったほか、「同志社大学」が5位にランクイン。また全ての項目で「日本大学」、「慶應義塾大学」、「早稲田大学」、「明治大学」がトップ5に入った。
「40歳未満」最多は「慶應義塾大学」、40代以上では「日本大学」
社長の年代別に見ると、「40歳未満」では「慶應義塾大学」が最多となり、40代以上では「日本大学」が最多となった。前年結果と比べると、「40代」の「慶應義塾大学」と「早稲田大学」の順位が入れ替わった以外、変動はなかった。
就任経緯「外部招へい」最多は「慶應義塾大学」、「出向」では「早稲田大学」
社長の就任経緯別に見ると、経営者を社外から招く「外部招へい」により就任した社長では「慶應義塾大学」、「出向」では「早稲田大学」、それ以外は「日本大学」が最多となった。「外部招へい」で4位、「出向」で3位となった「東京大学」が国立大学で唯一ランクインした。
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