九州大学大学院農学研究院/五感応用デバイス研究開発センターの田中 充助教および松井利郎教授らの研究グループは、福岡大学薬学部道具伸也准教授等との共同研究により、血液脳関門を透過し脳組織へと到達するジペプチドの摂取が、急性アルツハイマー病モデルマウスでの記憶障害を改善することを世界で初めて明らかにしました。アミロイドβの注入により誘導した急性記憶障害モデルマウスにジペプチドを毎日投与すると、短期記憶および長期記憶障害が有意に改善されることを明らかにしました。
今回の知見は、ジペプチドが記憶や学習を司る海馬や大脳皮質に蓄積することを明らかにした同研究グループらの報告(2019/4/5 九大プレスリリースhttps://www.kyushu-u.ac.jp/f/35623/19_04_09_1.pdf)を動物行動レベルで発展的に実証したものであり、ペプチド摂取が脳認知機能に有効であることを示す初めての成果です。本成果は、加齢や老化による脳機能低下を食べ物で予防・改善できる可能性を示しており、新たな機能性食品の開発が大いに期待されます。
本成果は、2020年5月1日(金)15時(日本時間)に英科学誌「Nature Partner Journals Science of Food」誌にオンライン掲載されました。
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