1月15日に中国教育部が「一部の大学での基礎学科における学生募集改革の実施に関する意見」(「強基計画」とも言う)を公布しました。強基計画は教育部が中国の国情と教育発展現状に基づいてトップイノベーションン人材選抜と育成を行うための試しです。2020年より、一部の一流大学で、基礎学科における学生募集の改革を行う予定で、特にハイエンドチップ とソフトウエア、インテリジェントテクノロジー、新素材、先端製造技術及び国家安全保障等の肝心な分野及び特に人材が乏しい人文科学分野に重点を置きます。
一部の一流大学が強基計画2020年度学生募集要項を公布しました
5月7日に中国教育報によると、一部の一流大学が強基計画2020年度学生募集要項を公布しました。全国統一大学入学試験（中国高考）の成績優秀者或いは関連学科分野で抜群の才能のある受験生が両方出願できるそうです。「強基計画」を試行する大学は各自の優位性と国の戦略に基づき、学生を募集する学科と専門を決定し、専門的な教育計画を作成します。
清華大学：
「強基計画」の専門分野は基础理科学術類、基础理科工学類及び基础文科類に分けられています。そのうち、基础理科工学類は基础理科分野で抜群の才能を持っている、将来ハイエンドチップ とソフトウエア、インテリジェントテクノロジー、新素材、先端製造技術及び国家安全保障等の専門分野に従事することを志望する学生を求めており、学生の基礎学力を強化したうえで、学生を肝心な分野を探求するよう導いていく方針です。「強基計画」の学生が清華大学が新しく設立した五つの書院に入る予定です。
北京大学：
「強基計画」に関し、学士ー修士ー博士の一貫教育プログラムを採用する予定で、将来ハイエンドチップ とソフトウエア、インテリジェントテクノロジー、新素材、先端製造技術及び国家安全保障等の専門分野に従事することを志望する総合能力が優秀なイノベーション人材をを求めています。
中国科学技術大学：
「強基計画」に関し、2020年に210人を募集する予定で、専門分野は数学及び応用数学、情報およびコンピューティング科学、物理学、応用物理学、化学、生物科学、生物技術、理論及び応用力学、原子力工学と技術等9つの分野に分けられています。これらの専門分野は中国科学技術大学の実力のある得意分野で、全て中国「世界一流学科建設リスト」に入ったか、教育部第4回学科評価でA+と評価され、或いはESI学科ランキング世界トップ1‰に入りました。
浙江大学：
国家科学技術難関の分野及び人材が乏しい人文科学分野に重点を置き、数学及び応用数学、物理学、化学、生物科学、生態学、中国文学(古代文字方向)、歴史学、哲学、基础医学、エンジニアリング力学の10の専門分野で「強基計画」を行う予定です。
全国統一大学入学試験+大学実施の入学試験，統一大学入学試験成績の割合が85%以上
選抜方法としては、一般的に総合素質評価、学力評価、専門志望評価及び健康評価等の総合評価により、学生の能力と素質を全面的で深く評価する予定です。総合成績には、全国統一大学入学試験成績と大学実施の入学試験成績がそれぞれ85%と15%の割合を占めます。
小規模クラス、学士ー修士ー博士の一貫教育プログラム
教育方式としては、「強基計画」を試行する大学は学生のために、小規模のクラス、専門指導教師の指定、学際の科目履修、学士ー修士ー博士の一貫教育プログラムの実施など、専門的な教育計画を設定しています。
