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1． 九州大学へ留学するきっかけを教えていただけますか。
国立大学九州大学は旧制帝国大学の一つで、日本のアイビー・リーグと言われる名門大学です。QS世界大学ランキングでも世界の上位に数えられています。九州大学への留学は昔から私の宿願でした。2012年、国家留学基金委員会（CSC）は全国から3500名の大学院生を選抜し、共同教育の形で外国の一流大学へ派遣するというプログラムを伺い、私はすぐ申請の手続きを始めました。国費留学生の選抜基準は非常に厳しいです。まず、外国の大学は「三つの一流」の基準に満たさなければなりません。つまり「世界一流の大学、世界一流の専攻、世界一流の指導教員」でなければなりません。次に、外国の大学は留学生の授業料を免除しなければなりません。そして、資格申込の締め切りまでに外国指導教員から授業料全額免除を約束した内諾書を貰わなければなりません。国費派遣留学生資格を申し込むのはいろいろと大変でしたが、九州大学北京事務所の先生方の丁寧なご指導のもと、私は全国選抜を通して該当年度上海外国語大学唯一の日本国費留学の資格を手に入れました。
2．九州大学で留学している間、勉強と日常生活はどのように過ごしたでしょうか、また、九州大学へ留学する後輩たちに何かアドバイスを提供していただけないでしょうか。
九州大学伊都キャンパスは博多湾に位置し、山々に囲まれています。美しい海と山の景色、優しい地元の人々、勉強と学術研究には最適な場所だと思います。福岡は西日本最大な都市で、一番賑やかなところです。博多、天神、中華街、九大学研都市駅前、周船寺などの繁華街があります。博多の地下飲食店はおいしいし、それぞれ特色を持っています。天神の電気製品と化粧品は国内より安いです。九大生はいつも九大学研都市駅前あるいは周船寺近くで買い物します。バス代は学割で100円です。 九州大学比較文化学府松本常彦先生、波潟剛先生、西野常夫先生方が学術研究に真面目な態度は深く印象に残りました。比文と工学部の教学棟はよく夜遅くまで電気がついています。学生たちはよく深夜まで論文やレポートを書きます。終電の地下鉄に間に合わなかったら、そのまま研究室で寝ることは日常茶飯事のようです。懸命に勉学に励んでいる彼らの姿は脳裏に焼き付いて、今なお私を励ましてくれています。 日本の法律は必ず守ってください。そして、大学では、指導教員の言うことをよく聞いてください。留学生たちは何事につけ、謙遜かつ感謝の心を持ち、指導教員とよく相談したうえで決めてください。
3． 先生は長年日本文化、日本文学の研究をなされてきました。先生は、中日両国の相互理解をいかに深めればいいか、ご意見をいただけませんか。
答え：中日両国は一衣帯水の隣国であり、二千年に及ぶ友好交流の歴史があります。範晔｢後漢書倭伝｣によると、早くも建武中2年(西暦57年) 日本は中国光武帝のもとへ使者を派遣したことがあります。光武帝が倭奴国王に「漢倭奴国王」という金印を与えたそうです。それは中日両国が外交関係の締結に関する最初の記録でしょう。また、「魏志倭人伝」によれば、魏明帝景初2年(西暦237年)に日本の邪馬台国の女王卑弥呼は中国に使者を派遣したそうです。その後、当時の中国の進んだ文化を勉強するために遣隋使と遣唐使を何十回も派遣しました。そのうち、阿部仲麻呂と鑑真は中日友好交流史に数多くの珠玉の逸話を残してくれました。今日、我々は「歴史を鑑みとして未来に目を向ける」の方針に基づき、中日の民間交流を広げて、一方通行だけではなく、中国現代化建設の成果を積極的にアピールすべきです。 お互いに留学生を派遣するプログラムを通して、相互理解を促進すべきです。また、我々は日本の長所を積極的に習い、もっと丈夫な製品を、もっときれいな環境を、もっと礼儀正しい社会を作り、これらの面で早く日本を超えることが大切です。
4． 好きな言葉あるいは座右の銘はありますか。九州大学へ留学する後輩たちにご期待がありますでしょうか。
私が一番好きな言葉は「志を高く保ち、足が地面につく」です。後輩たちも大志を抱け、頭を下げて地道に勉強するように期待しています。九大での時間を大切にし、青春の貴重な時間を活用してください。人生の道程は長いですが、重要なのはその中の一歩、二歩にすぎません。これからは人生の道をしっかりと歩んでいき、自分の能力を磨いて、祖国のために力を尽くしてください。
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