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工学博士 General Manager, Panasonic Automotive Systems Development 志ある者は事竟に成る.
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1985年11月から2001年3月まで、日本九州大学工学院にて留学、そして工学博士学位取得。博士卒業後、アメリカのカリフォルニア大学バークリー学校でポストドク研究のロボット制御研究に携わっており、また大学四年生の講師を務めていた。その後オムロン (OMRON)アメリカカリフォルニアシステム技術開発会社に入社し、デジタル信号、画像処理、人工知能など諸分野の研究と新しいアルゴリズムの開発に従事していた。松下アメリカ技術開発センター就職期間中、シリコンバレーのブランチオフィスを立ち上げ、家電業界（CE）の世界的な標準化及び技術提携分野の標準化活動を担当していた。その他に、途中でシリコンバレーにある新創立の通信会社で4年間を働いており、当社のＤＳＬに関する通信設備新製品の研究製作と普及などの仕事に携わっていた。2006年10月から2013年10月まで、松下北京研究所所長を務めていた。2013年11月から現在まで、天津松下汽車電子開発会社にて車載機器開発に従事。 |
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1、ご自身は長年間九州大学で留学なさっていましたね。九州大学のキャンパス及び当時の教育についてどのように評価なさいますか。 九大のキャンパスは、数箇所にあり、当時の工学部は福岡空港に近い箱崎にあり、講義はよく防音教室で行っていました。スペースの利用も結構効率的に計画され、建物の屋上にあるテニスコートはよく使った記憶があります。 当時の教育方法やレベルは、研究室に依存しているようでしたが、グローバル交流のチャンスは割合少なかったという印象でした。幸いに（私の所在の）電気工学研究室の相良教授は、国際交流が多いほうでした。在学中に、毎年の国内学会に３～４回ほど参加することだけではなく、米国や中国、韓国等での学会にも参加することができました。また、論文発表も第一著者としてやらせていただきました。今でも、相良先生に心から感謝しており、毎年、ご挨拶の年賀状を出し続いています。 教育の方法に関して、忘れられないのは、セミナーのやり方です。週に一度の研究室のセミナは、学生が世界一流の雑誌から自分の研究トピックに近い論文を選んで、発表します。大学院のセミナ講義は、有名な米国大学のテキストを学生が分担して発表します。発表事前の準備には、自分がきちんと理解するため、時間が結構掛かります。また、この方式で、他人の発表もよく聞け、自分の研究分野の視点を自然に広げます。一番重要なのは、自分の独学能力を向上させられます。 2、九大留学期間中、研究室以外の生活はいかが過ごされましたか。福岡での生活はお気に入りますか。 研究以外の生活は、非常に豊富で懐かしかったのです。研究室は、私にとって、Big Familyで、皆さんと週に一度ほど、ビールの飲み会を楽しかったです。また、先輩から、囲碁を教えていただきました。時には、友達とボーリングやテニスもやりました。一番体験できたのは、大学入試のための塾で1年間程、英語と数学を教えました。自分の大学入試は、それほど、勉強はしなかったのに。。。 世界を多く回った私にとっては、福岡が、本当に生活がし易い町で、料理（特に海鮮料理とラーメン）も美味しいです。大学の周辺にも学生向けの店は多かったので、様々な和食を安く食べられました。また、いつも楽しみにしているのは、研究室の忘年会や大学の留学生旅行とパーティーでした。 3、若い人は外国で留学する時、一番求められる能力は何だと思われますか。今後九大へ留学に行く後輩たちに対して、何かアドバイスをいただけませんでしょうか。 留学は、やっぱり、異文化の環境に早く適応することです。できる限り、現地の活動に参加し、人々と積極的に交流し、異文化を尊重しながら、地元の生活に慣れるよう努力するものです。現代の社会は、通信が高度発達して、グローバルの仕事が増える一方、各種の異文化に速く適応する能力は求められています。留学は、その能力を身に付けるのが一番よいチャンスではないかと思います。 4、企業での研究と大学での研究と比べてどのように異なっていますか。 大学では、割合、自分が好きな研究が、長く続けられます。そのため、基礎研究には向いています。企業では、勿論、基礎研究も行っていますが、ショートタームで新商品やサービスに結びつける成果が多く求められます。
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