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1990年7月 | 北京農業大学経済管理学院卒業 |
1990-1993年
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農業部中国農学会勤務 |
1996年
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九大大学院農学研究科修士課程修了、農学修士号取得
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2000年
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九大大学院農学研究科博士後期課程修了、博士号取得
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2000-2001年
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九州大学農学院農業経済研究所助教授、客員教授
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2001-2003年
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南開大学経済学院経済研究所助研究員
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2003-2009年
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中国人民大学農業と農村発展学院副教授、修士課程の指導教官
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2009から
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中国人民大学農業と農村発展学院教授、博士後期課程の指導教官
食品安全と食品科学学部主任、中国国家社会科学基金重大プロジェクトの担当者
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1、王先生は九大に何年間も留学していましたが、九大留学中、忘れられないことを伺わせていただけま せんか。 1992年10月から2001年5月にかけての青春歳月を日本で過ごしていました。日本人の先生、韓国 人の先輩及び日本人の後輩と一緒に勉強している様子は今になっても、はっきり覚えています。 2、九大での長年の留学生活で先生の人生に影響を与えたことは何でしょうか。 日本の先生達の真面目さ、勤勉さ及び必ず約束を守るとの精神は今になっても私に影響を与えて います。 3、王先生は九大に勤めたこともありますし、帰国後、2003年からもずっと人民大学で指導教官をしてい ますが、中日両国の大学生は学習能力、科学研究力等において、何の異同があると思われますか。 日本の学生は誠実で、粘り強く、段取りをふんで事を進め、しかも約束を守りますが、中国の学生は頭 が良く、豊かな柔軟性と創造性があると思っています。 4、現在、学生本人が外国へ留学する意欲を持っていますが、大学の指導教官は当該学生に本校で勉強 しつづけて欲しいですので、留学のことを許さないケースはよくあるそうです。それについて王先生はどう 思われますか。 学生が外国へ留学に行くことを大いに賛成しています。若者は外国へ視野を広めに行ったほうがいいと 思います。国家に対しても、学生自身に対してもよく、しかも、中日両国の相互理解と文化交流を促進する ことにも大切だと思いますから。 5、現在、中国では、リサイクル油、野菜の残留農薬の問題等食品安全の問題は厳しいですが、それにつ いて、先生はどう思われますでしょうか。 これは食品安全監督管理上の問題で、特に解決されなければなりません。我が国は広くて、監督管理 の法規、基準の不備及び政府の法律執行力が不足していることは確かだと思います。上記のような不法 行為を厳しく取り締まうには政府機関だけでなく、第三者グループを含め、社会各グループにも監督しても らうべきだと思っています。一方、農民に対しては、農薬知識などの講座を行わなければならないし、農民 たちに適当な監督も必要だと思います。それについて、日本の福岡農協が農民に対する管理の経験を参 考すべきだと思います。 それに、農産物の品質安全を高めるには、適当に農民たちに手当を与え、生 物農薬を使用させるよう指導すべきだと思います。実は最近私はそのような研究をしていますが、山東省 の莱州、莱陽、安丘という三つの市で農家ごとに調査したところ、農民への農薬手当は当該市農業GDP の0.5%‐1.5%ぐらいに達しなければならないことが分かりました。それは政府の仕事にも大切な参考意味が あるのではないかと思っています。
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