本研究では、可視光から紫外光へのアップコンバージョン効率の従来記録である10.2% を大幅に更新した20.5% という効率を達成しました。また、従来系では太陽光よりも1000倍ほど強い可視光を必要としていましたが、本系では太陽光や室内LEDといった弱い強度の可視光も紫外光へと変換することが可能です。これは高いTTAと蛍光の効率を示し、効率よく増感されるよう低い三重項エネルギー準位を有する新たな発光分子の開発により実現されました。今後は屋外や屋内において光触媒と複合化し、エネルギー・環境問題の解決に貢献すると期待されます。
本研究成果は、2020年10月16日(金)にドイツの国際学術誌「Angewandte Chemie International Edition」にオンライン掲載されました。日本学術振興会科学研究費(JP20H02713, JP16H06513, JP18J21140)、住友財団、小笠原科学技術振興財団、積水化学研究助成の支援により行われました。
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