名古屋大学未来材料・システム研究所のアジ・アドハ・スクマ研究員と大野雄高教授ら及び九州大学グローバルイノベーションセンターの吾郷浩樹教授の研究グループは、一滴の水滴から5ボルト以上の発電をする技術を開発しました。この発電装置は、プラスチックフィルム上に成膜された原子レベルで薄い二硫化モリブデン注1)から構成されており、その表面を水滴が滑り落ちる時に発電します。
従来、原子層材料の一種であるグラフェン注2)を用いて同様の発電現象が報告されていましたが、出力電圧は0.1ボルト程度にとどまっていました。
本研究では、半導体の原子層材料である二硫化モリブデンを用いることで、センサデバイスを駆動するのに十分な高い出力電圧を得ることに成功しました。この技術は、工場排水のモニタリングのための自己給電型水質センサなどのIoTデバイスへの応用が期待されます。
本研究成果は、科学雑誌Nano Energy(インパクトファクター15.55)に2019年12月6日付でオンライン掲載されました。なお、本研究は、科学技術振興機構戦略的創造研究推進事業(CREST)「微小エネルギーを利用した革新的な環境発電技術の創出」の支援のもとで行われたものです。
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