~ G空間情報技術を活用した地域防災システムの研究開発と社会実装 ~
九州大学大学院工学研究院附属アジア防災研究センターの三谷泰浩教授、岡島裕樹特任助教と株式会社パスコは密に連携し、国が推進する“G空間情報プロジェクト”のうち主に“防災システムの構築”に関して、学術的な研究開発で得られた成果である「G空間情報技術を活用した地域防災システム」を社会実装し、安心・安全な社会システムの構築を推進しています。同システムは、「九州地理空間情報ポータル」「G空間情報収集システム」「オフライン対応アプリ」の3つから構成されており、関係機関との組織連携・システム連携・データ連携を図りながら運用しています。
同システムは、九州地域が被災した平成29年7月九州北部豪雨及び平成30年7月豪雨において災害廃棄物の仮置場調査に活用されたほか、JAXAと連携して収集された衛星データと併せて浸水被害情報等の収集・分析・共有、自治体等の防災業務や災害応急対応に活用されたことが評価され、このたび内閣府の「第4回宇宙開発利用大賞 環境大臣賞」を受賞しました。
【研究者からひとこと】
我々が開発してきたG空間情報技術による地域防災システムが着実に社会に実装され、防災に関わる様々な分野で応用されたことが今回の受賞につながったと思います。現在このシステムは、糸島市・多久市・東峰村などでも活用されており、これからも様々な自治体において活用され、防災等に役立てられることを期待します。