中国の教育部(省)と、国家語言文字工作委員会はこのほど、「2013年中国語言生活状況報告」を発表しました。「中央八項規定(国家公務員の勤勉倹約の励行等の規定)」、「PRISM事件」、「H7N9型鳥インフルエンザ」、「土豪(金遣いが荒く品のない金持ち)」、「上海自由貿易試験区」、「単独二胎(夫婦のどちらかが一人っ子である場合、子供を二人産むことができる政策)」、「中国大媽(中国のおばさん)」、「光盤行動」(完食キャンペーン)」、「女漢子(おやじ女子)」、「十面霾伏(いたるところスモッグだらけ)」が、同年の新語トップ10に選出されました。
なお、近年、中国の文化的影響力が強まっているのを背景に、中国の言葉が英語の新単語になるケースが増加しています。上記で取り上げたように、「Tuhao(土豪)」や「Dama(大媽)」が、オックスフォード英語辞典に収録されたことは、中国でも話題になりました。
中国のホットワードの「輸出」の根本的な原因は、国家の影響力の向上です。しかし、英語の辞典に収録された中国の言葉は、中国社会の問題をも反映しています。例えば、「土豪」や「大媽」は、富を自慢するという中国人の傾向を反映しています。一方、「taikonaut(中国の宇宙飛行士)」などの輸出は、中国の宇宙飛行技術が世界に認められていることの証です。ネットユーザーが指摘するように、中国から「輸出」される言葉が、中国のプラスのエネルギーを表すポジティブな言葉であることが願われます。