全国大学院生教育会議を開催＿学際学科、専門職修士の拡大が注目を集める！

   1949年建国当初から現在まで、中国の大学院生人数は僅かな629人から300万人超に増加する見込みです。中国の大学院生教育がハイスピードで成長してきているうちに、自発的に国家戦略ニーズに満たし、経済社会をサポートし、導く役割を果たす力を向上させています。

   先日、開催された全国大学院生教育会議では、次世代の大学院生教育の主要任務が明確にされ、グローバル人材競争の新たしい局面に向け、革新型の国家を構築するための人材基盤を一層固めなければならないとの意思が表されました。

    全国大学院生教育会議で掲示された五つのポイント

    1、国が8種類以上の専攻を重視している

   先端科技と肝心な分野を目指し、学科?専攻の調整を進め、指導教員の専門レベルを向上させていくとともに、人材育成体系を整え、国家が特に必要としているハイレベル人材を育成していきます。

   今年、「教育部が一部の大学で基礎学科に関する学生募集改革を行う意見」（教学〔2020〕1号）では、肝心な学科分野を明確にし、ハイエンドのチップとソフトウェア、インテリジェントテクノロジー、新素材、先端製造及び国家安全、及び人材が不足している人文社会科学分野などが肝心な学科分野として指定されました。且つ、国家重大戦略に貢献する意欲があり、且つ総合素質が優れ又は基礎学科で成績が特に優秀な学生を「学部ー大学院」のように、一貫制育成するという意思も表されました。

    2、専門職修士規模をより拡大する見込み

   人材基盤をより固めるために、大学院生の実践能力、イノベーション力を向上することに取り組む必要があります。学術型修士は、理論と研究を重視する一方、専門職修士は専門的に実践を方向に、実践と応用を重視します。2009年、専門職修士の募集人数は修士募集総人数のうち、僅かな15.9%にとどまったが、2020年に、その割合は60%ほどに達しました。

   過去の専門職修士の募集人数を見れば、工学専門職修士の募集人数が最も多く、ビジネス管理、臨床医学が続いています。それ以外、教育、公共管理、法律、会計等の人気専攻もランクインしました。工学専門職修士学位を設置されて以来、たくさんのハイレベル、応用型、複合的な工学人材を育成し、社会経済の発展に貢献してきました。

   3、2021年、大学院生募集人数を増やし続ける見込み

   2020年全国大学院生教育会議によると、主に下記分野の大学院生募集人数を増やす見込みです：臨床医学、公衆衛生、集積回路 、人工知能等。一部の大学が公布した2021年度の大学院生募集要項によると、下記の大学の関連分野は大学院生募集人数が増えることが明らかになりました。

   清華大学はメディア学院の大学院生（修士学位）募集人数を大幅に増やす予定です。深セン大学は、教育学、法律、中国語国際教育、金融学などの大学院生（修士学位）を募集人数を増やす予定です。四川外国語大学メディア学院：ジャーナリズム専攻は院生募集人数が2020年の35人から2021年の50人まで増やす見込みです。

   4、大学院生教育品質を向上

   中国の院生教育規模が拡大するとともに、教育品質が話題になりつつあります。院生に対する再配置・淘汰仕組みを構築し、「受入が厳しいが、簡単に卒業」というような育成モデルを改革することが、院生教育改革上の重点の一つとなりました。

  “卒業できない院生はいない”時代は去りました。今年の初め以来、上海交通大学、四川大学、西南民族大学、吉林大学、中南大学、上海外国語大学、江蘇大学等の多くの大学が最長の期限を過ぎたが、まだ卒業できない大学院生を退学させました。

    5、大学院学科の調整

   「学際学科」を第14の学科門類にすることになりました（今まで、中国は哲学、経済学、法学、教育学、文学、歴史学、理学、工学、農学、医学、軍事学、管理学、芸術学など13種類の学科門類があります。学科門類ごとに、多数の一級学科が設置され、一級学科ごとに、多数の二級学科（専攻）が設置されます）。さらに、国務院学位委員会が投票により、「集積回路」専攻は一級学科として設置し、元の一級学科である「電子科学及び技術」から独立させることを決めました。「集積回路」専攻は「学際学科」に所属する見込みです。