福岡県内で学び、母国に帰国した元留学生との交流を続ける市民団体「福岡帰国留学生交流会」の一行１６人がこのほど、上海市を訪れました。大学教授や弁護士として活躍する元留学生たちと旧交を温め、留学生支援への決意を新たにしていました。
同会は１９９１年に発足。計８カ国?地域を訪問し、今回で１８回目。一行は上海大を訪れ、九州大で学んだ印仁和教授と対面。印教授は「下宿の大家さんの親切が忘れられない」と留学当時を懐かしがりました。市内中心部の法律事務所では、九州大大学院出身の王文寿弁護士と親交を深めました。王弁護士は日系企業を担当しており、林会長は「日中の懸け橋になってくれている」と喜びました。
懇親会には、王弁護士を含め元留学生２０人が参加しました。「人情の深さに感激した」「一般市民と付き合えて楽しかった」と思い出話に花を咲かせました。留学生への生活支援を続ける同会会員の大江ひろみさん（７１）は「元留学生が活躍している姿を見て、エネルギーがもらえた」と笑顔を見せていました。
