于彬

 1，九州大学へ留学した理由は教えていただけませんか？
答：5年間日本で、勉強と仕事をし、特に日本で博士課程を専攻した間、学位を獲得するため、ストレスを感じる一方、生活が忙しく、他の事を考える余裕がなく充実した毎日を過ごしました。一言で言えば：辛いけど楽しい毎日でした。

2，九大を卒業、帰国後、また、九大にかかわるイベント或いは母校を訪れることがありませんか？もし、ありましたら、現在の九大と留学当時の九大と比べ、何か新しい変化がありませんか？ 
答：帰国しても、日本の生活がとても恋しいです。東京など日本のほかの都市へ行く機会がありましたが、もう一度、福岡へ、そして九大へ訪れる機会がなかなかないです。また、福岡で5年間　生活し、それに深い感情を持っているので、第二の故郷のような存在です。心の中で、いつかチャンスがあれば、是非、母校へ、そして、自分の青春や汗をかいたあの都市――福岡へ帰って、一緒に仕事をしている教官や、同僚、友達に会いに行きたいと思います。

    九大へ行く機会がないけど、九大の教授と連絡を取り合っています。研究で問題に遭った時、九大皮膚科である古江増隆教授は　いつも素早く、しかも親切にサポートしてくださり、1日でも自分の先生になったら、一生涯、自分の先生として敬うべきです。

3，九大で留学する間、最も大切なものは教えていただけませんか？
答：友人は私に「何事に対しても謹厳実直というのが、どうやって身に付けるようになりましたか」と聞きました。これは日本で留学、就職したことを深い関わりがあると思います。日本という民族はたくさん美点があり、それを私たちに参考する価値があると思います。例えば、謹厳、真面目、念には念を入れること、勤勉で努力を惜しまないことなどが挙げられます。私は中国西北部である青海で仕事をしています。こちらは北京や上海、深せんと比べ、格差が生じています。経済が発達している地域と人の総合的修養に深い関わりがあります。現在では、ハード面において、大きな差異があまり生じてありませんが、ソフト面における差異というのが、人の修養、考え方、勤勉さなどの要素です。それが各地域または国家間の格差に大きな影響を与えていると思います。幸いなのは、私に日本へ留学するチャンスを与えられ、学位を獲得したとともに、良好な品質も身に付けたことを感謝します。

4， 九大での留学生活は、今のお仕事や生活には、どのような影響を与えたのでしょうか？
答：今は、国の一部の研究プロジェクトを頂いて、それが日本で学習した知識や技術と大きな関わりがあります。もちろん、帰国後、自分の努力が実りました。
また、国家や北京市レベルの研究プロジェクトにおける審査の仕事を頂いたことも、自分の経歴と関係があります。
   今は、日本からの患者さんも中医の助けを求め、うちの病院へいらっしゃる患者さんもいます。今勤務している病院は公立3級病院で、外資系病院のサービスと差異が生じているため、日本人患者に対し、私は医者である一方、通訳でもあります。さらに、心や感情面のサポートが必要です。例えば、普段、受診後、医者が自分の連絡先を患者さんに提供しないですが、患者さんが容易に来華できないため、薬を飲む際、問題があったり、服用後、体の変化などを考慮し、私のメールアドレスを渡し、自分の余暇時間を利用して、患者さんの疑問を回答します。それも、日本で長年の留学経験による、日本に対しての感情や堪能な日本語と専門技術を欠かせないものです。