大学を卒業した人の給与に関する報告書「就職青書：2016年中国大学生就業報告」が12日に北京で発表されました。それによると15年度大卒者の卒業後半年の時点での平均月収は3726元（1元は約16.1円）で、過去3年間の大卒者の実質賃金は安定増加傾向を維持していることがわかりました。また追跡調査によると、大学教育に長期的なリターンがあることは明らかだといいます。中国新聞網が伝えました。
同報告書は15年度大卒者の就職と給与について調査し統計をまとめ、「大学に行った人は大学に行かなかった人に比べて収入の長期的な増加という点で大きな優位性がある」との結論を出しました。
調査によると、15年度大卒者の卒業半年後の平均月収は3726元で、14年度の3487元より239元多く、13年度の3250元より476元多いです。また、“211”学校の15年度大卒者の平均月収は4718元で、14年度の4394元より324元多く、13年度の4123元より595元多いです。一方、非“211”学校では、15年度大卒者の平均月収は14年度の3649元より258元多く、13年度の3447元より460元多いです。過去3年間の大卒者の実質賃金は安定増加傾向を維持していることがわかりました。
仕事の内容別にみると、15年度の本科の卒業生で同月収が最も多いのは「コンピューターデータ処理」の5039元で、次は「インターネット開発、応用」の5017元でした。高職高専の卒業生で同月収が最も多いのは「経営管理」の4148元、次は「金融」の4141元でした。
同報告によると、12年度大卒者の追跡調査の結果、卒業3年後の平均月収は5696元（本科6371元、高職高専5020元）で、卒業当時に比べた増加率は87％に達しました。
まだ同報告は、この増加率は都市住民の同期の給与の平均増加率の15.7％を大きく上回るもので、大学教育に長期的なリターンがあることは明らかだとし、「大学に行った人は大学に行かなかった人に比べて収入の長期的な増加という点で大きな優位性がある」との結論を下しました。
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