1、李先生、こんにちは。1998年のときに、先生は非常に見通しのある仕事をあきらめ、九大に留学し、しかも6年間かけて博士まで勉強し続きました。その留学のきっかけ或いは初心は何ですか?
留学を決めた原因は二つあります。外因は、その時私が勤めていた科学院の若手研究員たちは、皆外国に留学したい雰囲気があります。根本的な原因は自分自身がもっと深く勉強し、研究能力を向上したいです。勿論、もう一つ重要な原因は、夫が日本に留学する機会をもらったので、私も一緒に行きました。
日本に行った後、国内での専攻とは違うので、もう一度最初から勉強し始めました。最も大切なのは、私が新しい専攻に興味があり、交通計画や管理において我国と日本との差が大きかったと深く感じながら、是非できるだけ多くの知識を勉強して国に何らかの貢献をしたいと決心した。だから、一気に博士まで勉強し続けました。
2、日本に留学する博士課程の学生は、いろいろな原因で中退した人が多いですが、先生は短い6年の間修士と博士の二つの学位を修得し帰国しました。先生は自分の成功例を簡単に後輩たちに紹介していただけませんか?
私は4年間で博士論文を完成したので、成功例とはいえません。それに、博士課程で延期卒業することのが普通で、自分の専攻の難易度や所在学校、指導教官の要求と深く関連していますので、個人の能力や知識だけでは説明できないことだと思います。
ここで皆に言いたいのは、「春に種を植えれば秋に収穫できます」、苦労をしなければ豊かな収穫はありません。博士課程に入ったら、雑念を除き、快適な生活を一時的にあきらめ、楽にパスできるラッキーのことも考えずに全身的に学業に集中するだけ、本物の能力を身につけて学位を修得すれば後悔がないでしょう。それに、指導教官や同級生に交流することも非常に大事です。留学生ですから、違う言語や文化背景などにより、同じ問題に対しての考え方がきっと日本人とは異なります。十分な意見交流がなければ、「初めはわずかな差でも、終わりには大きな差となる」ということわざのように、時間と精力を台無しになるかもしれません。私の知っている限り、今の多くの学生はいつも自信満々で、意欲的に指導教官と交流したくなくて、自分の思い込んでいることに専念して、これは非常に残念なことです。
3、今、大学生の学力低下、学習意欲不足などが大きな話題を呼んでいます。先生が長年の教育経験に基づいて、このような現象の背後に潜む根本的な原因は何でしょうか。
世の中のすべてのものはエネルギー保存の法則に従います。子供が二、三歳から勉強し始め、無理やりに十五、六年の詰め込み教育を体験させ、学習意欲があるわけないでしょう。学力低下も詰め込み教育や「標準答え」によってもたらされた必然の結果といえます。
4、日本へ留学すると言えば、多くの保護者が子供の安全を心配しています。しかし、調査によりますと、福岡は日本おいてナンバーワンの安全都市です。先生が長い間福岡で暮らし、福岡という都市の安全度について、どう評価しますか。
「子供が遠く行けば、母が心配する」という諺があります。安全に関する問題はどこにでも存在します。アメリカにも中国にも日本にも同じです。保護者がいつまでも凧の糸をつかまないほうがいいです。可愛い子には旅をさせよ。他の国と比べて、日本は比較的に安全な国だと言えます。福岡はアジア人に親しみ、また地理環境に恵まれて自然災害が少なく、非常に暮らしやすいところです。
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