中国国務院僑務弁公室の何亜非副主任は１２日、海外留学において、年間帰国者数がまもなく出国者数を超えることを明らかにしました。そのうえで、「人材赤字という問題が依然、存在している。人材政策の改革と革新が当面の急務だ」と指摘しました。
これは同日、北京で開幕した第９回中国留学者革新起業フォーラムの開会式で何副主任が述べたものです。
何副主任は「ここ数年、海外留学していた人が帰国するケースが急速に増え、多くの有能な人材が国内に戻って来ている。一方で、人材の流出は依然として歯止めがかかっておらず、中でも科学技術分野におけるトップレベルの人材の海外滞在率が高まっている。同時に、近年、国は海外からの人材の入国、ビザや戸籍登録などに関する政策を大きく改善させたが、まだ現状に対応できていない」と述べました。
中国教育部によると、2013年の留学帰国者数は前年に比べ約３割増え、過去最高の35万3500人となったということです。1978年から昨年までの間、留学で出国した人の総数は305万8600人で、帰国した人の総数数は144万4800人となっています。海外留学者は今、中国の現代化において欠かせない力となりつつあります。
