英国の大学評価機関「クアクアレリ・シモンズ」(QS)はこのほど、学生にとって学習に適した世界の50都市(QS Best Student Cities)を発表しました。香港とシンガポールが10位以内に入り、うちシンガポールは昨年の12位から一気に3位までランクを上げアジアトップとなりました。
香港も昨年の19位から7位にランクを大きく上げました。
トップは2年連続でフランスのパリ。2位は英国のロンドンでした。オーストラリアはシドニーとメルボルンの2都市が10傑に入り、それぞれ4位と5位でした。 中国大陸部では、北京と上海がランク入りし、それぞれ18位と35位でした。
ランク入りした都市の数が最も多かったのは米国で、以下オーストラリア、カナダ、英国と続きました。
新しくランキングした都市には、ニュージーランドのオークランドやチェコ共和国のプラハ、ノルウェーのオスロがあり、それぞれ18位、45位、48位でした。
都市の評価基準は、▽学生の動態▽金銭的負担の少なさ▽生活の質▽就職環境▽QSが毎年9月に公表している世界大学ランキングの順位---の5項目です。
香港は、5項目のうち就職環境の得点が最高で96点です。世界大学ランキングの順位は94点、学生の動態が85点でした。一方、金銭的負担の少なさと生活の質はいずれも低い得点でした。
世界の学生が就職難に直面している現在、就職環境が良好であることが香港のランクを大きく上げる要因となりました。