盧群偉

華中科技大学生命科学と技術学院教授
湖北省華僑華人聯合会青年委員
華中科技大学華僑華人聯合会秘書長、留学人員親睦会留日同窓会副秘書長

1、九大での留学生活を簡単にご紹介いただくようお願いいたします。また、留学中、一番印象深いことを聞かせていただけませんか。

　九州大学で修士、博士、JSPS外国人特別研究員、訪問研究員としてちょうど8年間の留学生活を送りました。人生における青春時期を九大に残しておいたと言えます。九大で得難い友情も獲得できたし、生涯を通じて役に立つ知識も、科学研究に真面目な習慣も身に付けることができました。この経験により、人生観と価値観は影響され、「真面目で勉強し、積極的でしかも楽観的に前向きにしよう」との原則をずっと堅持しているだけでなく、学生にも伝えています。研究室における初めての外国人留学生として、指導教官をはじめとする皆さんにいろいろお世話になり、日本人の真面目な態度と仕事に対する熱狂さなどは深く印象に残っています。一方、“花見”“忘年会”“懇親会”などの飲み会において、皆さんのすっかりリラックスしたときの様子も同様に忘れられないです。このような緊張とたるみとのバランスがよく取れた雰囲気で、私は良い成績を収め、「上原記念生命科学財団助成金」「金原一郎記念医学医療振興財団助成金」「日本文部科学省奨学金」「日本学術振興会外国人特別研究員資助」を得て学業を続けてきたのです。

2、 現在、留学に行くとき、外国で困ったこと、例えば勉強上の困難などにあったらどうしようと心配する学生がいますが、先生はそれに対し、どう思われますでしょうか。先生は九大に留学中、何か困ったことに会ったことがありますか。困ったことにあったとき、どう克服されたのでしょうか。

　人間は誰でも新しい環境に行く前または行ったはじめは、無力と寂しさがいっぱいでしょう。行く前に十分に準備することが大切だと思います。留学の目的は人によって違いますが、外国に行く前に、その国と都市のこと、例えば歴史、文化、生活習慣などを詳しく了解しなければなりません。次に、出国の目的をはっきりとさせなければなりません。つまり出国を通し、何を獲得したいのか、学歴か専攻知識か、ただの留学経験のためかバイトして金を稼ぐためか---どれにもかかわらず、はっきりしなければなりません。それから、外国に行ったら、積極的に新しい環境に慣れ、多くの人と友達になるよう頑張らなければなりません。外国に留学中、誰もすべて順調であるはずはないです。私も留学中、いろんな困難にあいましたが、友達たちにサポートをして頂ければこそ、早く乗り越えたのです。特に家内にいろいろお世話になり、ここに記して謝意を表します。

3、 数年の海外留学経験は先生に何かの影響をなさいましたか。

　前述した通り、数年間の海外生活経歴のおかげで、どんな問題に対しても積極的で楽観に直面し、強い責任感を持つことを身につけました。これは私にとってかけがえのない最大の収穫だと思います。

4、盧先生は学術において多くな成績を納めたほかに、湖北省華僑華人聯合会青年委員、華中科技大学華僑華人聯合会秘書長、華中科技大学留学人員親睦会留日同窓会副秘書長などの職を兼務していますね。では、どのようにして両方とも立派になさっているのでしょうか。

　まず、数年の海外経験のおかげで、豊富な社会、文化、専攻知識方面の積み重ねができ、それは現在の仕事と生活に役立っています。次に、公益活動に積極的に参加することと本職とは矛盾がないどころか、本職に促進できます。公益活動に参加することを通し、手伝いを必要とする方を助けたり、学校と社会の発展に貢献したりしたとき、満足感と幸福感が感じられます。と同時に、このような公益活動において、自分がさらに発展していく舞台が得られます。例えば、私は活動参加中に同じ領域の研究者に知り合って、しかも現在合同で研究をしています。従って、社会活動に参加することはあなたに大きな収穫をもたらすことができると思います。

5、 多忙な仕事以外、どうやってリラックスするのでしょうか。 

　帰国後確かに仕事が忙しくなり、海外生活の簡単さがなくなりましたが、日本とアメリカでのライフスタイルを保留しています。暇なとき、ジムで体を鍛えたり、週末または休みの時、家族や友達と郊外へピクニックに行ったり、徒歩などの戸外活動に参加したりします。